ステン=サビ、レス=~しない、ということで、ステンレスは「サビない」という」認識が一般的なようですが、実際は「サビにくい」金属であり、ある特定の条件を満たした場合、サビが発生します。

ある特定の条件とは?
 ステンレスは空気に触れると表面に皮膜を形成します。定期的な空気の循環があることで、この皮膜を維持し、酸化(サビ)を防ぎます。空気の循環が難しく、水分や塩分が留まるような条件の場合、サビが発生します。
 ロレックスケースのサビ ロレックスミドルケースのサビ 

ロレックスベゼル裏のサビ

 

時計の場合、ケースと裏蓋のねじ込み部、ケースとベゼルの間などがまさにこの条件を満たします。
 
 サビにくく質の高いステンレスを使用していると言われている’70年代のロレックスですが、定期的なオーバーホール、洗浄をほどこさないと画像の様になることもあります。

これまで、「オーバーホール済み」として販売された直後の中古ロレックスを数多く見てきましたが、ベゼルを外すとサビだらけだったものが少なくありませんでした。これは、見えない部分なので効率化を図るために、作業を省略したものと推測されます。
   弊社のオーバーホールはケース、ベゼルを分解した後、サビを丁寧に除去し、凹んだ部分は樹脂で穴埋めして防水性を高めます。
サビが酷いと穴埋めしても防水性が回復しない場合があり、非防水として使用していただくこともございます。
 
  水分がムーブメントまで浸入した場合、致命的なダメージを与え、修理不能になることも少なくありません。
 
 サビが進行する前にオーバーホール、洗浄をすれば、防水機能も末永く保たれます。