ロレックスオイスターパーペチュアルデイト Ref.1501の水入り修理

ロレックスオイスターパーペチュアルデイトRef.1501の水入り修理

修理前の画像
ロレックスオイスターパーペチュアルデイト1501水入り ロレックスオイスターパーペチュアルデイトCal.1560の水入り 

オールドモデルのロレックスを水没させてしまい
風防の内側に水滴が出てしまったとの事でお持ち
込みくださいました。
開封前に防水検査をしましたが、瞬時に防水不良
が表示されましたので水入りした可能性が大です。
裏蓋側から見た感じでは何とかなりそうですが
、文字盤や文字盤裏のダメージが心配です。
水入り品は時間の経過と共に状態が悪化するため
急ぎで対応しないと手遅れになる事も少なくあり
ません。

直ぐに機械を取り出し針と文字盤を外してみた
ところ不安が的中してしまいました。
ロレックスCal.1560サビ ロレックスCal.1560カレンダーディスク

文字盤で隠れていた10時付近が酷くサビており
カレンダーディスクに剥離も起きておりました。
カレンダーディスクは交換必須ですが、裏周りの
部品はサビ取りすれば再使用できそうです。
文字盤も劣化が進んでおり将来的に剥離が起こる
可能性もあることからご相談の末リダンする事に
なりました。

更に分解を進めていくと
ロレックスCal.1560の2番車磨耗 ロレックスCal.1560耐震バネ折れ

前回他社様でオーバーホールをされた詳細な記録を
お持ちで、2番車を研磨再使用した記載がありましたが、
ガタが大きくなっているため交換することになり
ました。
右の画像は耐震装置のバネ折れです。
先端だけが折れて無くなっているのは稀で、もしも
ご使用中に折れた場合は機械の中から破片が
出てくるはずなのですが…。
結果的に破片は見つかりませんでした。

修理後の画像

ロレックスオイスターパーペチュアルデイト1501リダン後 ロレックスオイスターパーペチュアルデイトCal.1560オーバーホール後

作業内容はオーバーホールとサビ取り、文字盤リダン
に針仕上げで交換部品はゼンマイ、2番車、ケース
チューブ、風防、耐震バネ、カレンダーディスクです。
5気圧の防水検査も無事にクリアーしました。
カレンダーディスクは在庫切れでしたが、海外へ
の部品の買い付けに行く直前だったことからタイミング
よく現地で調達する事ができました。
形見分けの大切なお品物なので、ご使用頻度を抑えて
良いコンディションのまま保管されるそうです。
今回は水入り後、早期にお持ち下さったことと、
弊社の得意分野が合致しお役に立てて何よりで
ございました。

総費用114,000円(税別)1年保証