まずは旋盤を使用して磨耗した中心軸を可能な限り平滑になるよう切削し、鏡面になるまで磨き仕上げを施します(写真下)。
しかし、ここで注意したいのが”鏡面仕上げにするのが目的ではない”ということです。秒カナを通すために中空になっている軸を設計時の数値より細くするのですから、可能な限り削らないほうが良いのは確かです。


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鏡面にこだわるあまり、強度が不足するまで削りすぎてしまっては本末転倒です。ごく薄くなら筋目が残るような場合でも、日常使用において問題無く動作が保証できる場合もあります。

部品の供給が絶たれた時計の修理の場合、新品時の100%の状態に戻すのが難しいことも多々あります。不本意ながら”妥協点”を見出すことが必要となってくることをご理解いただければ幸いです。