(2)オメガ Cal.1040

オメガCal.1040  cal1040_01

こうしてみるとクロノ機構はCal.861と酷似しており、改良型であることがわかります。

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具体的には自動巻とし、振動数の増加(6振動→8振動)、カレンダー機構と24時間計の追加、分積算計を中心同軸に変更、といった点があげられます。自動巻機構を追加することが第一の課題であったらしく、Cal.861のカム送り方式による分積算機構を廃し、その空いたスペースに切替車、巻上車を組込み、ローターを載せています。

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分積算計の構造は後のCal.1045に受け継がれていますが、針を早回しする際、スリップして一緒に積算計も動いてしまう、という欠点もそのままとなってしまいました。筒カナ、筒車の磨きとバリ取り、赤で囲った部品のバネテンション調整を行うことで解決します。

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既存のクロノグラフの両面にそれぞれ自動巻、カレンダー機構を組み込んだせいで、ムーブメントは非常に厚みが増しています。

 このマークⅢは重厚感のあるケースが特徴ですが、ムーブの厚みによって必然的に生まれたデザインなのかもしれません。